みどうすじ、徒然なるままに

IT企業でキャリアアドバイザーをしています。普段の小さな気付きから哲学的な考えまで、書きたいことを自由に書きます

【読書メモ】ドキュメントで絶対に使ってはいけないのは〇〇〇〇【超・箇条書き】

こんにちは、御堂筋です。 今日は『超・箇条書き』という本を読んだのでアウトプットします。

結論、超絶勉強になりました。 如何に今まで自分が無意識に箇条書きを使っていたのかを思い知らされる内容ばかりでした。

  • 箇条書きについて0から知りたい・・・
  • 箇条書きを使うことのメリットはよく聞くけど、実際「どう使ったら良いのか」は分からず何となく使っている・・・
  • ドキュメントの作成能力を高めて、年収を上げていきたい・・・

といった方には合う本だと思います、ぜひ読む前に以下を参考にして頂ければ幸いです。

どんな内容?

  • 海外では箇条書きはビュレット・ポイント(Bullet Point)と呼ばれ、体系的に学ぶ
  • 一般的に言われる「要素の列挙」とは異なるため、「超・箇条書き」という表現がなされている
  • 超・箇条書きにはポイントがあり、押さえることで仕事で早く正確に要旨を伝えられるようになる
  • 文書はもちろん、プレゼンでも超・箇条書きのポイントが活きてくる

気付き

  • 「体言止めは『誰が何をどうするのか』という行為の方向性が曖昧になるので使わない」というルールが自分にとっては初耳だった
    • これまで何となく体言止めを使ってしまっていたので気をつけたいです
  • 「直列で書く = 時系列順にする」という考え方も無意識ではあるがやっていたので言語化の参考になった
  • 常に結論ファーストではないことを学んだ
    • 「相手のコンテキストに応じて、イントロを使い分ける」ことを意識しようと思いました
  • 報告や起案で箇条書きを用いる際は積極的に「固有名詞」を使う
    • 読み手の解像度が上がる要因にもなりそうです

終わりに:超・箇条書きを実践して、ドキュメント作成能力を高めていきましょう

読み進める上で、「あ、これは無意識だったけどこういったルールに基づいているのか」と納得することが多くありました。

箇条書きについては多数書籍があるとは思いますが、「この本を教科書として何度も読みながら実践していけば大丈夫」という確証を得られました。

是非皆さんもご一読頂き、「伝わる」文章作成の一助にしてもらえたらと思います。

以上です、最後までお読み頂きありがとうございました。

引用

箇条書きは、英語や会計、そしてロジカルシンキングと同じくらい世界的に求められて

もちろん箇条書きという名称ではなく、世界的には「ビュレットポイント(Bullet Points)」と呼ばれて使われて

箇条書きには「読み手や聞き手の情報処理の負荷を減らす」という機能がある。 結果として、伝えたいことを速く、そして正確に伝えることが

箇条書きは単なる文章術ではない。 人を動かすための情報処理の技術なの

普通の箇条書きは、伝えたいことを「羅列化」するだけで完成する。 『超・箇条書き』はこの「羅列化」の他に、3つの技術的要素が加わることではじめて完成するのだ。 3つの技術的要素とは、「構造化」「物語化」「メッセージ化」である(図

ただ羅列するのではなく、1つひとつの文の並びに意味をもたせれば

レベル感を整えるとは、伝えたいことの階層を揃えるということ

レベル感を整える作業には、いくつかのコツがある。本書では、「自動詞と他動詞を使い分ける」、「直列と並列で考える」、「ガバニング」の3つに

やるべきことは伝えたいことのグループ分け。 つまりグルーピング

大原則は、伝えたいこととそれを補足するものを1つのグループにまとめる

それが、「自動詞と他動詞」を使い分けることで

ある瞬間の静止画、すなわち「そのときの状態」を伝えたければ、1つひとつの文に「自動詞」を使う。 ある瞬間の動画、すなわち「誰かが何かに影響を与える行為」を伝えたければ、1つひとつの文に「他動詞」を

身近な例だと、コップを落としてしまった子どもの言い訳がわかり

同じ動作を伝えるにしても、自動詞を使い状態として伝えると、因果関係を曖昧にできるので、責任逃れができるの

状態・現象を伝えたければ自動詞を使い、行為やそれによる因果関係を伝えたければ他動詞を

行為を表現するなら、他動詞を使うのだ。他動詞を使うことで、行為の目的が明らかに

しかし、箇条書きにおいて単語の羅列を使うと、問題が起きることもある。 それは、動詞で終わる文章を体言止めにするときだ。 例えば、「コストの低下」や「売上の倍増」などという語句がそれにあたる。 これは『超・箇条書き』では使わない。曖昧になるからだ。曖昧だから、一瞬では理解できなくなって

箇条書きで体言止めを使うと、それが何を意味しているのかがつかめないから

本来は動詞であったところを名詞にして体言止めするのは、全体像の理解を妨げる。このため、『超・箇条書き』では体言止めはご法度なの

それは、「直列と並列で考える」こと

直列型と並列型の違いは何か。 それは時間軸の使い方に

直列型のつながりには、電気回路でも順に電流が通るように、文と文の間に時間が流れて

一方で、並列型のつながりには、文と文の間に時間が流れてい

相手に「時間の流れ」を意識させることが

「ガバニング」というのは、直訳すると「統制する」などの意味が

その「ポイントは3つ」と宣言するのが、ガバニング

繰り返すが、構造化の要件は、レベル感を整えることだ。 レベル感を整えるコツとして、本書では、「自動詞と他動詞を使い分ける」こと、「直列と並列で考える」こと、「ガバニング」の3つを紹介し

フックをつくるには、いくつかのコツがある。本書では、全体の流れに埋め込むものとして「イントロづくり」と、「MECE崩しで考える」、文の一部に埋め込むものとして「固有名詞を使う」の3つに

しかし、このアンサーファーストも相手によりけりであることには留意すべき

相手がまだ背景や経緯を理解していないときは、いきなり結論をもってくるべきでは

常に結論を最初にもってきてアンサーファーストにすべき〟というのはステレオタイプで、相手の置かれているコンテキストに応じて、イントロは使い分けるべき

イントロで何を伝えるかは、相手や相手の置かれているコンテキストをどう考えるか次第だ。ここに一義的な成功パターンを求めると、書き手本位の箇条書きになりがちだ。それではフックができずに、相手はこちらの伝えることに関心をもってくれなくなる。それでは意味が

固有名詞を

まず一般名詞を探す。そして、それについて相手と共有できる固有名詞があれば、それに置き換えるの

一般名詞は抽象度が高い。そのため相手は、伝えられたことを「自分ごと」としてイメージしにくい。 一方で、固有名詞、特に相手がよく知っている固有名詞を伝えた場合はどうなるか。相手は自分にかかわる固有名詞であれば、それを具体的にイメージ

抽象度が高いものをそのまま伝えても、生々しくなく、イメージが湧かない。そのようなときには例を入れるの

では、メッセージ化の要件とは何か。 それは「スタンスをとる」ことだ。スタンスをとるとは、伝えたいことに対して「自分の立ち位置」を明確にすることで

隠れ重言を排除する」、「否定を使う」、「数字を