みどうすじ、徒然なるままに

IT企業でキャリアアドバイザーをしています。普段の小さな気付きから哲学的な考えまで、書きたいことを自由に書きます

【読書メモ】全ビジネスパーソンが読むべき本だと思いました。【数値化の鬼】

お久しぶりです、御堂筋です。 前回の更新から時間が経ってしまいました。 また創作意欲が湧いてきたので書いていこうと思います。

今回は『数値化の鬼』を読みまして、非常に学びがあったのでアウトプットしようと思います。

どんな人におすすめ?

  • 営業系の人で成果が出ずに悩んでいる人
  • 一定成果は出ているが、更に年収を上げていくために圧倒的な成果を残したいと思っている人
  • 数値で考えることに苦手意識を持っている人(文系出身の人など)

学び①:とにかく「数値」で考えること

以下のような形容詞・副詞を皆さんは使っていませんでしょうか?

  • よく
  • 多い
  • たまに

私も良くないとは思いつつも、あらゆるビジネスの場面で上記のような言葉を使っていました。

この本を通して、「違和感があればとにかく数値を詰めること」の大切さを再認識しました。

大原則として「数値で考えることの意識」を常に持つことが必要なのだと気付きました。

  • 数値で語れるだけのデータが足りない・・・
  • 何を分析したら良いのか分からない・・・

など「できない理由」をどうしても考えがちですが(私もそうでした)、「とにかく行動し、その行動の結果を数値に落とし込む」 ということで今よりも数値で考える意識は付けられそうだなと思いました。

この本でも 「質より量。量をこなしてから質を上げることを考えるべき。最初から質を考えてはいけない」 と書かれています。

深く考えすぎず、まず行動しその結果を数値で捉えてみるということを実践してみてはいかがでしょうか?

学び②:「何が変数なのか?」を常に考える

「変数」というのは文字通り「変えられる数」のことです。 対義語は「定数」で「どんなに頑張っても変わらない数」のことです。

一般的なビジネスパーソンは「変えられない定数に注力してしまい、変えられる変数を見ていない」ことが多いのだと。

例えばプレゼン。 プレゼンを通しての受注率が低いときに「プレゼンの資料が良くない」と思い資料のデザインに凝っている人など周りにいませんでしょうか?

しかし、もし「資料のデザイン」が「定数」だとしたら? どんなに改善を重ねたとしても受注率に影響しなければそれは無駄な仕事になってしまいます。

もしかしたら「変数」は「プレゼン中に使用する表現、ジェスチャー」かもしれません。

上記の例のように 「何に注力すべきで、何はやらないべきなのか」 ということを徹底的に考え抜くことの大切さが本書では詳しく語られています。

私も「時間のある内にとにかくやるんだ!」と思ってしまい、「やらないこと」への意識は全くありませんでした。

「全部取り組みたい・・・」という不安な気持ちを一度グッとこらえて、「これだけに集中するぞ!」と振り切ってしまうと何かが変わるかもしれません。

学び③:成果が出ないときは、とにかく「分けろ」

上記を取り組んだとしてもすぐに成果が出るわけではないと思います。

  • 中々目標達成ができない・・・
  • どう改善したら良いのか分からない・・・

そんな場合には「日々行っている工程を細かく分解すべき」ということが書かれています。

私はキャリアアドバイザーという職種なので例えば

  • 求職者との面談中のアプローチ
  • 求人紹介の数、質
  • 支援中の連絡頻度

など、工程を細かく分けて数値で捉え直すことで「どこが毀損しているのか」が明確になるかもしれないと思っています。

みなさんも成果が出ない場合はあれこれ悩む前に 「自分が普段目標達成のためにしていること」 を細かく分けて紙に書き出してみると良いかもしれません。

紙に書き出すことの大切さは以下の『0秒思考』で語られています。 こちらもご参考までに。

まとめ:「数値と向き合うこと」から逃げてはいけない

いかがでしたか?

私も2020年からビジネスパーソンになりましたが、「数値で考えることは苦手」と先入観を持ってしまっていました。

この本を読んだことで「意外と数値で考えることは難しくなさそう」と気づくことができました。

兎にも角にも「行動量」そして「その行動を細かく分けながら数値に落とし込む」ということを愚直に実践していこうと思います!

銀の弾丸はありませんでした、しかし印象的な内容がありましたので最後に本書から一節を引用し締めたいと思います。

第1〜3章の内容を順番に押さえながら、あなたの仕事の「変数」を見つけ、さらに過去の「変数」を疑い、捨て、新しく仮説を立てる……。 その繰り返しが、個人の成長を生みます。 それ以上でも以下でもありませんし、これ以上の近道も王道もありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。