【読書メモ】ソフトウェア・ファースト
こんにちは、御堂筋です。 IT企業でキャリアアドバイザーをしています。
今日は『ソフトウェア・ファースト』を読んだのでアウトプットしたいと思います。
はじめに
職場の人に 「一度は読むべき」 とシェアしてもらったので読んでみました。 確かにそのとおりだなと思いました。 思い返してみると、同じような主旨の発言などを多く耳にすることがあり、皆この本を読んでいるんだなと合点がいきました。
IT企業に所属する人ならエンジニア・非エンジニア問わず内容をキャッチアップしておいて損は無いでしょう。
どんな内容?
主に以下3つ程がメインで書かれています。
- パッケージ製品からクラウドで動くSaaSにトレンドが移ったこと
- SaaSに伴って、これからの日本は外注するのではなく自社プロダクトとして内製化していく必要性
- エンジニアのキャリアに対する考え方やキャリアの形成方法
気付き
SaaSというビジネスモデルが生まれたことでプロダクトと長期的に付き合う必要性が生まれ、より「線で関わる」ことが必要になっている
「体験重視でユーザーに広く利用されるサービス」 というのはまさに ”Product Led Growth” の考え方
- Zoomのようなプロダクト
「ITへの認識」「開発のやり方」を正すこと が海外で日本の製品が注目されるために必要なこと
- 特に「開発のやり方」という側面では自分も意識してこなかったので、積極的に勉強していきたい
- 確か『アジャイルサムライ』という本が有名だった気がするので、一読を検討中
デジタイゼーション/デジタライゼーションとDXの関係 についての章も勉強になった
- デジタイゼーション:デジタル化のこと
- 例:オフィスのペーパーレス化など
- 皆が「DX」と聞いて連想されるイメージのように感じる
- デジタライゼーション:デジタルデータを用いたプロセスのこと
- 例: 体験が変化すること
- カーシェアサービスが登場することで「車は共有するという選択肢もあり」という風になること
- ビジネスモデルが大きく変化する = ゲームチェンジが起きるようなイメージ(?)
- 例: 体験が変化すること
- 以下記事が勉強になったのでシェア
- まず「デジタイゼーション」して、そこから「デジタライゼーション」することでDXを起こす
- 例:「カミナシ」さんなどは企業の「デジタイゼーション」にフォーカスを当てているイメージ
- デジタイゼーション:デジタル化のこと
キャリア形成では 「π型のスキル構築」 が必要
- 前提:T型のスキル構築
- 専門性を「縦軸」として深堀り
- 専門外の技術領域や周辺業務を「横軸」として広げていく
- π型:縦軸となる専門性を2つ身につけること
- 自分にとっての「縦軸」と「横軸」を明確にすることから始めたい
- 前提:T型のスキル構築
エンジニアのキャリアは3つ
スペシャリストになるのであれば何をしたらEMやPdMと同じように評価されるのか上長と擦り合わせる必要がある
- EMの先には技術面の尖ったCTOや経営側のVPoEなど
まとめ:抽象的から具体的まで、Web領域について網羅性の高い1冊のため、ロールが変わるたびに再読することで違った気付きを得られそう
雑多に気付いたことを箇条書きで書いていきました。 非常に内容が多岐にわたっていて広い視野で読むことが出来ました。
メンバーからリーダー、経営陣までどのレイヤーの方が読んでも勉強になる部分がしっかり用意されているのは素敵だなと思いました。
意外と知っている内容も多くあるかもしれませんが、行間をピックアップして意見交換をしてみるだけでも大きな気付きを得られそうな予感がします。
ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。
以上です、最後までお読み頂きありがとうございました。